百々果のお庭

全ては、理解できない。

同じ痛みは存在しないから…


それでもせめて…


「抱き締めていい?

少しでも嫌なら、NOと言っていいんだよ。」


君は、頷いてくれた。


「もう大丈夫だよ。

なにも心配ないよ。

ぜんぶ、うまくいくよ。」


痛覚の鈍さ【感覚鈍麻】

その感覚鈍麻は、そうしなければ耐えられなかったからよ。境界線を越えたら歯止めがきかなくなることも分かってる。

だから、人と距離を置いてしまう。

君は、やさしい。

無理をしなくてもいずれ人の輪の中に帰れる。

それまで自分だけの世界を思う存分楽しんでいいんだよ。


上に乗られる、見下ろされることへの過剰な拒否反応【回避/フラッシュバック】

相手が同年代の子どもだとしても鮮明にその当時の記憶が呼び起こされる。加害者と同性の大人なんて以ての外。

勝手に触れられることへの嫌悪が拭えない。

その場で強く拒否できないのは、感情を殺してきたからよ。

「抱き締めていい?」

君に選択肢を与えてあげたい。

「NO」と言える選択肢を与えてあげたい。

君は、逃げていいんだよ。


特定の音や光への嫌悪【過覚醒/感覚過敏】

音と結びつく負の記憶が疼く。

「俺をくん付けで呼ぶな!!!」

パニックを起こし不眠が続く。

悪夢をみているんだね。

私も〝ももかちゃん〟と呼ばれるのがとても苦手。虫唾が走る。いちいち認知して指摘することすら嫌だからその音を徹底的に無視してる。

そうできるまでのお守りにヘッドホンをあげたのよ。

君は、見なくていい、聞かなくていいんだよ。


食への執着【退行】

手掴みで出された分だけ貪り食い散らかしてしまう。幼少期、何日も食事を抜かれた経験からよ。だから、私は君にひとりで食事を摂ることを許しました。

人の目を気にする必要はない。

今の君は、好きなように食べていいんだよ。


過去の私が許されなかったことを、

君には私の一存で全て許してあげたいよ。


『過去は変えられない。

今やこれから先の未来の話をしよう。』


「カウンセラーにそう言われて、暴れたってきいて様子を見にきたのよ。」


「ももか先生、ごめんなさい…」


「謝らなくていいよ。


変えられないからこそ、

過去を抱いた儘、生きるしかない。


わかってもらえない儘、生きていくしかない。


でもね、だからこそ人の痛みに寄り添うことはできるかもしれない。


その証拠に君がそのカウンセラーだったら、そんなこと絶対に言わないはずよ。


身体の痛みより先に心に突き刺さる言葉…

だから言葉は、大切に扱ってるよ。

やさしい言葉をかけてもらいたいから、

まずは自分がやさしい言葉を発してる。


その少し後に全身に鋭い痛みが走る。

でも、その感覚さえも遠くなっていく…

結局、痛覚は完全に戻らなかった。


身動きがとれない状況で狭く暗い場所に閉じ込められる恐怖。

真っ暗だと眠れない。

数年前までエレベーターすら乗れなかった。


何一つ自分に決定権がない。

嗚呼、まるで人形のようだって…

今も勝手に触れられたり、指示されると冷たい汗が吹き出して震えが止まらない。


先生も同じ。


わかってもらえない儘、生きてる。


でも、わからないことをわかっているからこそ、わかってもらいたいと期待してない。


わからない儘にして、

潔く寄り添うことだけはできる。


生まれてくれて、

生きていてくれて、ありがとう。」


私はそのカウンセラーとの契約を強制終了させて、PTSDを専門とする小児科医とカウンセラーを施設に紹介しました。


「いつか気が向いたら、

先生に、君の本当の夢をおしえてね。」


…夢ボタンはね、いらないよ。


夢を叶えることや目標を達成することの醍醐味は、その過程に宿ってる。


努力を重ねて、試行錯誤を繰り返すことに価値があるのよ。


その過程こそが、夢を叶えたときに〝これは自分の手で掴み取ったものだ〟という人生で最も価値のある〝納得感〟を齎してくれる。


嗚呼、もう駆け出したね。


夢を追いかける〝今この瞬間〟に宿る光。

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𝑬𝒏𝒅.

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私の目の前に〝押したら一瞬で夢が叶うボタン〟が現れる夢をみました。


そのスイッチは、私のだいすきな色をしていて、愛らしい花の装飾もされている。


「嗚呼…触れたい」と手を伸ばすより先に私はそのボタンを蹴り飛ばして己の視界から消していた。


そこで目が覚めたんだよ。


さて、もし目の前にそんなボタンがあったら、貴方は押すだろうか?


この質問への返答が「YES」ならば、棲む国を間違えているかもしれないよ?


なぜならば、私がそうしたのはこれまで数々の夢を叶えてきたからでも、充分なお金を持っているからでもなく、夢を叶える過程にこそいちばんの楽しさがあると知っているからです。


「ももか先生、俺は押すよ。


押して、金持ちになるんだ。


もう苦労したくない。

なに不自由なく暮らしたい。


俺だけなんでないんだよ。」


「じゃあ、君が夢ボタンを押してお金持ちになったとしようね。


好きな服を着て、好きなものを食べて、華やかな生活を手に入れたことに信じられないほどの幸福を感じるでしょう。


でもね…

3ヶ月もすれば必ず、喪失感が訪れるよ。


どうしてか、分かるでしょう?


夢ボタンを押して叶えたその夢には物語がなく、夢を叶えたことに対する納得感がないからよ。」


「ももか先生にはわかんねーよ!

生まれながらのお嬢様には一生わかんねーんだよ!!

俺がどんな扱いを受けてきたと思ってんだよ!!!」


大粒の涙が君の人生を物語ってる。


「…これは、花の名前をつけられた少女の話よ。」


𝑻𝒐 𝒃𝒆 𝒄𝒐𝒏𝒕𝒊𝒏𝒖𝒆𝒅…

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