イギリスの哲学者トマス・ホッブズ。
彼は社会を『旧約聖書』に登場する海の怪獣リヴァイアサンになぞらえたことで知られている。
ただ、実はその一方で、現代に通ずる〝自由意志論〟のパイオニアといってもいい人物。
自由意志論とは、必然性と自由意志は両立するか否かという議論のこと。
いわば、全ては運命によって決まっているのか、それとも人間に自由意志はあるのかという話だね。
ホッブズによると、そもそもこの世界は必然性に支配されているという。でも、だからといって、自由がないわけではないともいう。
何故ならば〝自由〟とは〝外的な障碍がないこと〟つまり〝外部からの邪魔が入らない〟ということだから…
外的な障碍がないというだけならば、自分で決めて何かできるときは、常に自由があるということになる。
たとえば、セッション中に私が急に歌を歌いたくなって、実際歌い出したとしようか。
(機嫌が良いとよくやる)
それは運命で予め決まっていたのかもしれないけれども、私にはあずかり知らぬことだ。
現に今自分で決めて歌を歌ったわけだし、
その際何の障碍も無かったのだから…
だからその意味では、必然性と自由意志は両立するといえる。
こんなふうに全ては決まっているけれど、私たちはその中で自由意志を行使しながら生きていると再認識すると人生の見方が変わってくる。
追伸
ちなみに、ホッブズの健康法は歌を歌うことだったそうだ。
彼もそんなことを想いながら、歌を歌っていたのかもしれない。
ルンルンなお尻を添えておこうかな🍑🎶

