「お母様、お花、美しいです。」
「ももちゃん、今、なにをみてる?」
…母のその言葉に、私はハッとした。
美しい花が咲いている時、
その花の美しさに見惚れ、憧れても、
自分の花を咲かせることはできない。
その花が咲くために〝根っこ〟が必ず在る。
「そう…今、ももちゃんが考えている通りよ。
土の中に張り巡らされた根っこの部分に
いっしょに、想いを馳せてみましょうか…」
…瞳を閉じて、想い馳せる悦び。
目には見えない努力や奮闘を考えてみる。
これこそ、学びの原点だ。
ぱっと目につく美しさより、
大地に繋がる根の精緻さという美しさ。
大切な記憶…
ありがとうございます。
感謝しています。

