私だけの純白のKnight Tへ


いつも待たせてしまって、ごめんなさい。


1時間も前に城に来てくれて、ありがとう。


お部屋から出て、ロビーまで迎えに来て待っていてくれて、ありがとう。


大切な日は、ネクタイを締めて来てくれて、ありがとう。

素敵な花束を、ありがとう。


「帰りは、バタバタしてしまいごめんなさい」


そんなことないよ。

一緒に待っていてくれて、ありがとう。


「Knightだからもっとしっかりしないと反省してます」


陽だまり…

貴方は、その儘でいてほしいよ。


「雨に濡れちゃうし、時間もかかってしまい

大丈夫だったかな、心配、、」


城を出た瞬間の雨…


傘を買ってくると駆け出して、

濡れて帰ってきたのは、貴方じゃない。


大きな傘と私に手渡してくれた小さな傘…

いつも先回りしてくれて、ありがとう。


拾えないタクシーのおかげで…


手を繋いで、歩くことができた。


いつも、そうやって私の心配ばかりしてる。


ねえ、貴方は、大丈夫なの。


……


「今日は、ももかさんの真似してみようかなって」


私の耳を柔らかく包み込むその声…


それは、私の不安をやさしく掻き消す〝あおいろの魔法〟


『え?』


あおい封筒…


嗚呼…

私があんな風に綴ってしまったからだ。


でも、真っ白な紙が出てきて…

「今日はお金ないから、これで払おうかな?」


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貴方が魔法をかけて…


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「ももかさん、ほら…よくみて…」


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「できた…あげるね。」


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それは、あおいろに包まれたギフト


ああ、なんて、ありがいんだろう…


貴方には、お見通しなのかな?


ごめんね。


私ね、本当はね…

いつも、いつも、不安で仕方ないの。


お金、受け取っていいのかな…って。


そんな価値、私にあるのかな…って。


だから、自分から言えないの。


それで、なかったらどこか…安心するような…

そんな気も…してしまうの。


受け取る自信が、ないんだ。


ずるいよね、とっても…


ごめんなさい。


許してください。


五反田に城を移してから…

対価をもらう女王になってから…

もうずっと、抱えていた辛い気持ち。


誰にも言えなかった心を救ってくれた。


こんなにも穏やかな気持ちでお金を受け容れられたことは、過去に一度もありませんでした。


私、もらっていいんだね。


弱さを許してくれて、価値を認めてくれて、


ありがとうございます。


どうしようもないくらい、涙が溢れて…


こんなにも嬉しいお金は、はじめて。


私、このお金、ずっと大切にします。


ありがとう。


感謝しています。


追伸


とても素敵な時間をいつもありがとう

なんで、こんなに幸せなんだろう

ももかさんの心にある優しくて大きな愛を感じています


私も…


この両手から零れそうなほど…

貴方の心にある優しくて大きな愛を感じています