貴方は常に前向き。
貴方と付き合っていると、話がどんどん進み、心地よい。
前向きな人間は、相手の肯定から会話に入ることが大きな特徴。意見が違う場合でも、ただ否定するだけではなく、必ず良い案を持ってきてくれる。
また、過去の経験を良いアウトプットに転換する力をもつのも、前向きな人間の特徴。
私は前向きな人と一言で言っても、その人がこれまで物事にどう向き合ってきたのかによって、『本物の前向きさ』と『嘘の前向きさ』があると捉えています。
人間はそれぞれの人生で葛藤し、痛みを感じ、時には危機に直面する。
その度に自分を守ろうとする心の※防衛本能が働くようになっているね。
※防衛本能とは、目の前の困難から自分を守り、困難に打ち勝っていくための心の機能を指す。
防衛機能には、大きく分けて10の種類がある。
①退行
②抑圧
③反動形成
④分裂
⑤打ち消し
⑥投影
⑦取り入れ
⑧自己への置き換え(自虐)
⑨逆転
⑩昇華
幼少期の私に強く働いていた防衛機能は主に3つ。
②「抑圧」
思い出したくない辛い記憶を、心の奥深く、無意識の中にとどめようとする。または、辛い経験をトラウマがあるにも関わらず、なかったことにしようとする。
④「分裂」
自分が置かれたあまりに過酷な状況に、行動と感情が切り離される。当たり前の感情を感じないよう強制する。
②・④を経て…
10の防衛本能の中で、唯一、前向きな防衛を獲得する。
⑩「昇華」
自分の困難な経験を〝意義あるもの〟に転換する。
「辛い経験が人を助ける動機になる。」
「失う怖さを知るからこそ、持てるものに感謝できる。」
「この痛みは、未来で誰かに寄り添うための痛みなんだ。」
「無駄な経験などない。」
「できないことを知っているからこそ、努力できる。圧倒的な努力が不安を消し去る。」
「持てるものは、持たざる人々のために尽くす道徳的義務がある。」
「苦しむ人を助けたいと思うのは当然である。」
「困っている人がいれば、立ち止まって考えていないで、先ず助けるべき。」
「平穏な日々よりも、私の使命を優先する。」
「この命が尽きるまで、この意思を全うする。」
私は、困難に向かい合い、それを何かの形に昇華させる歩みの中で強い土台を作ってきた。
しかし、逆に昇華に転換できず、身に起きた経験をなかったことにし(②抑圧)、己の感情と向き合わず(④分裂)にきてしまったら…嘘の前向きさを抱いた儘にしていたら…虚像の土台が出来上がっていたように思う。
自信のないスカスカな土台が積み上がっていっただけ…
そして、こうしたことは、自分自身はよくわかっているもの…
だから、隠すために、更にハリボテの壁と高いスカスカの土台を積み上げ続けてしまう。
「本当の前向きさ」とは、
〝経験と向かい合う力〟である。
貴方を見ていて、私はそう想います。
追伸
それにしても、人間には何かから自分を守る便利な機能がこんなにも備わっていることに驚くよ。
このことは端的に、人の心が本来どれだけピュアで弱いものであるかを表しているように感じます。
だから、10の魔法…
君もうまく使いこなしてね。

