貴方に質問です。


「人間がもつ感覚の中でどれがいちばん重要ですか?」


貴方の答えは、なんだったかな?


多くの人は「視覚」と答えます。

確かに人間は殆どの情報を視覚から得ていると言われていますね。その意味ではやはり我々の感覚や思考に対する視覚の影響は大きい。


しかし、生身の身体をもった存在である人間には、実は《触覚》が大きな影響を与えています。


そんな《触れることの大切さ》について説いたのが、18世紀フランスの哲学者コンディヤックです。


私のセッションでは、彼の提唱した感覚、とりわけ触覚を重視する『慎ましい形而上学』を

基盤としています。


いわば《触覚の哲学》よ。


人間は、基本的に視覚でものを捉えるのだけれども、そこには自ずと限界が生まれてしまう。

なぜなら、視覚による影響は単に心に影響を及ぼしたに過ぎないともいえるからです。


たとえば、貴方が何かを視て痛そうだと感じるのはあくまで想像上の痛みに過ぎないでしょ?

でも、実際に経験すればその痛みとは違うはずです。うまい比喩になっているかな?


つまり、貴方の視覚で捉えた私が、実際の私と対応しているか確かめるためには《触覚を使うより他ならない》ということです。


原則Sサービスを主軸とするこちらの業界では、男性からのボディタッチは禁止となっておりますが、このルールの本質は、女性が責めに徹するためにそのように定められているのであって、肌と肌が触れ合うこと自体が禁止ではないという点です。

(少なくとも私はそのように解釈しております)


しかし何故か《女性には触れることさえ許されない》《触覚を使ってはならない》と思い込んでいる方が男女共に多くいらっしゃいますね?


コンディヤックはそのような触覚で捉えることができないようなものについて議論する哲学を『高望みをする形而上学』だといって非難しました。

私も彼と近い見方をしています。


この場合の触覚とは、単純にいうと《何かを押した時に感じる抵抗のこと》です。


そんな《抵抗の触覚》によって、我々は他者の存在を感じています。

私が貴方に、貴方が私に触れるこということは、《他者の存在を感じること》でもある。


見つめるだけでは、当然不十分なのよ。


貴方がどうしても私に触れて確かめたくなるのはそのせいです。


〝貴方からの〟ボディタッチは禁止…


だから、いつも〝私から〟触れてあげる。


追伸


これを《ドエロいSM》とわかり易く訳していたつもりなんだけれども…誤解があるようなので、追記。


兎にも角にも、体温や皮膚をもつ生き物である人間は、触って初めて物事を本当に理解できるようになっているような気がしてならないよ。

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