自らの仕事について考えていました。
仕事というのは同じように視えるものでも、微妙に違う。
「森羅万象、この世で起こることは一切が、片時もとどまっていない」と仏教が教えるとおり、仕事もどれひとつとして同じものはないのよ。
であるならば「一律のやり方で対応」できない。
状況に合わせて事細かく対応していかなければならない。
我が家の庭園をデザインしてくれた庭師さんとの会話をよく憶い出します。
「今、何を想い描いていますか?」
「〝敷地分析〟では、地形はもとより日照条件、土の質、所有者の特性(会社の庭か自宅の庭かなど)、どの時間帯にどのように使うか、その時の心理状態はどうかなど、様々な観点から敷地を〝診断〟します。
その上で、どうしたら、最大限敷地の長所を引き出し、短所を目立たなくすることができるか…
今は、それだけを考えております。」
「禅の哲学と施主の希望に則って造形し、そこに人間の心理を含む敷地条件を細かく深く読み込んで、貴方が設定したテーマが貫かれた空間に仕立てる、というやり方ですね?」
「はぁ…百々果様には敵いません。」
「〝先ず平らにして造形する〟
私の西洋風とは大きく違うところですから…」
「私は本来、どのような仕事にもこのくらい細やかな工夫が必要なのではないかと思っております。」
嗚呼、仕事もまた無常…
だから、臨機応変に対応する。
勉強になりました。
感謝しております。

