いつの日か君は空を仰いで…
「どうやら今日も花曇りのようですね」
そう、呟いた。
私は君のように空や天気の言葉をさりげなく呟く人には、教養を感じます。
「花曇り」とは、春、桜が咲くころ、空一面、うっすらと鼠色に見える曇天のこと。
春は移動性高気圧の晴天と、低気圧の悪天候の感覚が短く、前線が停滞しがちなので、花曇りになりやすい。
私は好きな人にはよく空の写真を送ります。
「雲ひとつないいい天気、さてこんな空のこと貴方ならなんて表現する?」
晴れ上がった美しい青空のことは「碧天」「碧空」。
吸い込まれそうな青空は、「蒼穹」。
蒼は「深い青色」、穹は「ドーム型」の意で、縁を描いた大空に遣います。
では、濁りなく澄んで清らかな空のことは?
そう、「清澄」です。
清らかで穏やかな世を意味する言葉でもある。
多様な表情をもつ空や天気は、心理や状況の描写としても遣われる。
「青天の霹靂」
「風向きが変わった」
「雲行きが怪しい」
単なる自然表現ではない。
このような言葉を知っていることは、自然を身近に感じる豊さにもなっていくはずです。
お試しあれ。
追伸
「掻き曇っています…」
貴方の「???」
そのポカンとした表情も好きよ。
涙で目の前がはっきり見えない様子を表す言葉です。


