自分探しをする人間は、鏡を見ようとしない。
運命の人を探す人間は、相手のことも自分のことも見つめようとはしない。
貴方との待ち合わせの時間は12:00…
何故か、そう思い込んでいた。
「お昼ご飯を買って行きたいので12:30でもいいですか?」
すっかり、抜け落ちていた。
だから、毎回12:15に連絡を寄越す貴方はなんて時間にルーズな人間なのだろうかなんて考えてしまっていたのよ。
いつものように貴方を待っていると、
貴方に似た背格好の男性が入ってきたので
迷わず話し掛けました。
「…多分、違うと…思います…」
恥ずかしかった。
「いつも遅刻ばかりして!
今日はこんな恥ずかしい想いもするし酷い。」
貴方は怒らなかった。
「知らず知らずに百々果さんの大切な時間や気持ちを傷つけて申し訳なかったです。
これからはLINEにしっかり書きます。
偽物まで現れて、本当にごめんなさい。」
貴方は出逢った日から、見つめ続けてくれた。
私より、美しい女王はいくらでもいた。
私より、優しい女王はいくらでもいた。
こんな思い込みの激しい阿保な女王もなかなかいないでしょう。
それでも、私の欠点が故に、私を好きにならずにはいられなかった事実を抱えた愚かな貴方は愛らしい。
長所で好きになり、欠点で愛する。
見返りを求めない。
特別な理由もない。
王道の愛し方で包んでくれて、ありがとう。
現実世界で貴方が大切にしているもの…
全て話してくれて、ありがとう。
不安にならないように説明してくれて、ありがとう。
「だからと言って、
時間が取れない、約束できない…
そんな理由が罷り通るとは思っていません。
どんなに忙しくても時間は、つくれます。」
どんなことでも冷静に話し合える言葉や距離感…
その余裕や度量や知性、経験。
貴方の名を呼ぶことに不安はなかった。
私だけの騎士団𝑯𝒆𝒂𝒓𝒕の𝑱𝒂𝒄𝒌 .
8番目の𝑲𝒏𝒊𝒈𝒉𝒕…その名を与えらたのは貴方。
ありがとう。
感謝しています。
追伸
お城から一歩も出ずに、
ここまでサプライズを仕掛けられるなんて…
※この鰻には秘密があります。

