“嫌われる勇気”
本を読まない現代人もあれ程の大ベストセラーになったんだ…
聞いた事くらいはあるだろう。
(…そうであって欲しい)
早速だが、私は嫌われる勇気なんて必要ないと考えている人間だ。
大前提として、万人に好かれるなんて不可能なんだから、わざわざ嫌われる勇気なんかをもって相手を敵に回す必要なんてない。
経験上、敵に回すと時には何時も勝手に回ってしまうものなんだ…(切ない)
だからと言って、誰からも好かれる可きだとも当然思っていない。
それも…また不可能。
私が大好きなフィナンシェ、カヌレ、マドレーヌ、ミルフィーユ、マフィン、タルトだって、嫌いな人間も居るんだろうからね。
必要なのは、嫌われる勇気より”好きなものを「好きだ」と言い続ける事”だと想うよ。
好きなものをちゃんと「好きだ」と言わないと、好きな人は寄ってこないし、嫌いなものは「嫌いだ」と言わないと、嫌いな人は離れていかない。
短い人生なんだ…
好きなもの、好きな人に囲まれて生きていたいじゃないか。
「愚痴を言っている女が美しい筈がない」
これは、気鋭の文学者寺山修司の言葉だ。
それでも、私は何かを全力で嫌っているのを隠そうともしない人は、確かに美しくはないのだけれども、途轍もなく愛らしいと想う。
私は、SMが大好きだ。
D/s (Dominant/submissive)…女王と奴隷…という倒錯的で複雑な関係性の上で成り立つ互いの心が熱く絡み合う様な精神的加虐行為が好きだ。
でも私は上部だけの関係性の上で成り立つ単調且つ予定調和的な肉体的加虐行為が嫌いだ。
私は、嫌い・無関心からは積極的に距離を置く事にしている。
それでも適切な距離を保つ事が出来ないと判断したら、躊躇無く突き飛ばして、立ち去る。
“嫌う勇気”があれば、いい。
自分の感情に対してだけ、
集中していればいいんだよ…
…
それでも…
今夜は素直に言ってやる……
私は、貴方にだけは嫌われたくない。
そして、出来れば好かれたいと想わせて貰っている…
貴方の事が、大好きだ。
追伸
花束が好き。
何時だって花束を貰ったら、嬉しい。
5本の薔薇の花言葉は、
「貴女に出逢えて、よかった」
赤い薔薇が似合わなくたって、いい。
貴方が贈ってくれた此の桃色の薔薇の様に、
あたたかい心で愛を与え続ける優しい花として、
堂々と咲き誇っていたいと想う。