百々果のお庭

2024年09月

「貴方には月を観る習慣はあるか?」


私は寂しがり屋には、よくそう問い掛けてやる。


私は毎晩必ず夜空を見上げている。

大概、自宅寝室の南の空に開いた天窓から…

幼い頃から月を観るのが、好きなんだ。


現代を生き抜く知恵として、

古典的なアドバイスをしてあげようね。


1日1分でも構わない。

夜空を見上げてる習慣をつけてみなさい。

目紛しい時代の流れの中でも、不動不変なものを身近に感じる事が出来れば、自分が今何処にいるか見失う事は無い筈だよ。


明日は、中秋の名月。

予報を見ると、何とか観られそうだ…

AMANDAに出勤だが、今のところ夜の予約は無いので早めに帰って月光浴するのも良いと想っているよ…

もし貴方が来てくれるのなら、一年に一度だけ…ふたりきりで秘密の時間を過ごそう。



追伸


同じ月を見上げている…

世界中何処にいても、心は繋がっているんだ。

寂しくないよ。

私の足許にはM歴20年以上とかいう訳の分からん凄い生き物が結構寄ってくる。

(稀に歴30年という生きる化石も登場する)


私はこの世界に誕生してから26年…

女王としては10年だ…


やはり何処か見定められているような気がするよ…

そんなつもりは無いんだろうが、真性Mとしての経験則或いは本能がそうさせてしまうんだろうな。

是迄一体どんな失敗をしてきたのかね…


まぁ、そんな眩しい眼差しを向けられたところで、大したものは差し渡してやれないぞ。

その期待に直ぐに応えてやろうなんて、全く考えていない。

じっくり愉しませて貰いたいからな…


「堂々とされていますね」


…何時も聞き返したくなるんだが、

直ぐに面倒になって辞めてしまうんだ。


「堂々としていない女王なんて居るのか?」


私は自分に自信があるよ。


容姿端麗、高い専門性と技術、女王様歴…

私より優れた女王はゴロゴロ居るだろうが、


“花神 百々果は世界に一人”

女王として天賦の才を与えられた人間。

私との出逢いは天からのGift…

此の奇跡に心から感謝しなさい。


こんな風に本気で想ってしまってる(超重症)


でも、仕方ないよな…


ちょっと、頑張ってみてはいたんだよ…


好きな事を仕事にする。

職業は、SMの女王様。


…いやぁ…無理だ。

一ヶ月半やってみて、やっと解った。

私はプロフェッショナルにはなれない。


“職業は、花神 百々果”


一人の人間として貴方に全身全霊で向き合う。

本気で遊べば、きっと仲良くなれる。

私という唯一無二の存在が貴方を幸せにする。


…そう信じて、もう少し此処に居てやるよ。



追伸


「百々果様の様な方にお目に掛かった事は、私のM人生27年で一度もございません」


都内SMクラブ多数御用達のお前がそう言うんだ…


良くも悪くも、踏ん切りがついたよ。


感謝する。


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昨晩ベッドに入った後、AMANDAにて出逢ったM紳士諸君との逢瀬に想い巡らせていた。


一人、大変印象深い人間が居たな。

初回で私を貸し切り「今日はお話だけしに来ました」と言い切った貴方。


貴方の話にじっくり耳を傾けていると…

その心を直ぐに理解する事が出来た。


あぁ、辛くても声に出せなかったんだね…


それでいいのよ。

ちゃんと繊細な所が、素敵よ。


でもね…

“大丈夫なふり”私の前ではしなくていいよ。


周囲の人間をがっかりさせないように…

弱い姿を見せないように…

悲しみを受け容れたくなくて…

ひとりぼっちになりそうで…


これ以上、その痛みを無視しないで…


「ずっと彷徨っていた…」

私の足許で涙を流した貴方は、大きな不安に支配され、虚しさと孤独に出逢ってしまっていた。


そうやって貴方が大丈夫なふりをするのは、

“自分が倒れても誰も助けてくれない”

…そう思っているからじゃないか?



だったら、何も心配するな。

私が、迷わず抱き起こしてやる。



我が国が貴方の支えとなる場所で在り続けられる様、私は決して倒れない。


……



…ううん、やっぱりそれは嘘かも。

格好良い感じで締めたいって一瞬考えちゃったんだけど…まぁ私も人間だもん。

しっかりと予防線を張っておく事にするよ。


もしもの時は国民全員で私を起こせ。


頼んだよ。


追伸


SMは手段に過ぎない。


精神的なSM…

その本質を見抜く力が貴方にはあるか。



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私はビンタやスパンキングが好きだ。

要望に無ければ決して行わないが、

リクエストされると内心ニヤニヤしてしまう(変態じゃないよ)


部位で言うと臀部へのスパンキングがメイン。

貴方を四つん這いにさせて、

臀部を突き出させてペンペンしたり…

私の膝の上に乗せてペンペンしたり…

色んな体勢で兎に角ペンペンするのだ。


「お仕置きするね」

…私がそう言ったら一々指示しなくても、お尻を突き出すのがマナー。

そうしてくれると、機嫌が悪くならずに済む。


私の容姿は比較的マイルドだからか、

「本当に調教なんてされるのですか?」

…私の足許まで来ておいて、真顔でそう訊ねてくる奴隷も居る。


「…するよ。されたいんだろ…?」

…鋭い視線でそう返してやると表情を一変させ、全身を震わせる姿がまた愛らしい。


調教中、貴方が何か粗相を犯したら積極的にお仕置きする…当たり前でしょ?


罪に対しては罰を与える。


私は、貴方のご主人様。

此処は私の国、私は女王なのよ。

何時でも私の言う事が絶対なんだ…


…まぁ、そんなに怖がるな。

私は全てにおいて厳格な訳じゃない。

許容してやる部分も比較的多い方だと想うよ。

然しもしも貴方が私の拘り・曲げられないルールを破ったら、決して許さない。


言葉で厳しく叱責するか、私の大好きなお尻ペンペンという体罰によって理解させる。


私も女王として、最低限の威厳と地位は守らねばならんのだよ…


加えて、お仕置きは基本的に素手でのスパンキングのみとしている。

(責めやご褒美として鞭・パドル等道具を扱う)

理由としては、貴方の痛みを半分背負ってやる為だ。お仕置きと称して鞭やパドルで打つなんて…私から言わせればそれは調教でも何でも無く唯の拷問だね。


「私の気持ちを汲んで健やかに成長して欲しい。」

…そう願いを込めて打つ。

私なりの歪んだ愛情表現のひとつなんだ。


これは私の持論だがね…

女王と直接逢って話なんかしなくても仕えている奴隷を見れば一目瞭然だ。


瞳の奥の結晶が、

溢れんばかりに光り輝いているか…

…それで全て解る。


私は自身の奴隷が何処に行っても恥ずかしくない様に躾けている。

「私の奴隷が世界一美しいんだ。」

…本気でそう想っているし、そう想える様に調教している。


貴方の心と身体…

誰よりも大切に想ってくれる主にのみ自由に打たせなさい。


そうしなければ、一時の快楽と引き換えに大きな傷を残す事になる。


…貴方には、Mとしてそれはそれは幸せで華やかな人生を謳歌して欲しいから、ね。


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私たち女王様は大きな括りでは所謂“風俗嬢”に分類される(多分そうだよね?)

然し、服は脱がない。貴方からのボディータッチは禁止。その他基本的なヘルスサービスも行わない。


SMクラブとは何とも不思議な処だよ。

そんな処に足繁く通うM紳士諸君…なんてピュアで愛らしくて変態な生き物なんだ…


それに加えて、貴方は私を選んでくれた。


もっと綺麗な女王様も居た。

もっとスタイルが良い女王様も居た。

もっと技術がある女王様も居た。

もっと有名な女王様も居た。


切りが無いが、そうだね…?


それでも尚、貴方は私の事を好きにならずには居られなかったという事実がある。


「貴方にとって、私は理想の女王様?」


う〜ん…自信は無いな。

きっと、程遠いんじゃないか…


でも、それでいい。


“理想の女王様”探しを辞められず彷徨っているM紳士は理解に苦しむだろうが、私の愛奴が正しいのだ。


何故なら“それ”は探すものではなく、作るものだからだよ。

そうしなければ、永遠に見つかる筈がない。


今、私の純粋無垢な姿が素敵だと想ってくれているそこの貴方にも、この根拠の無い自信や現実への無頓着さに疑問を抱く瞬間が訪れるかもしれない。


そんな時、それを冷静に話し合えるか。

お互いに丁寧な言葉選び、程よい距離感覚、心の余裕(度量・知性・経験)は持ち合わせているか。

その全てをもっていないとしたら…

せめて優しさは、愛は、あるか。


私はね、貴方の過去、現在、未来…

その全ての有りの儘を愛したいんだよ。


私を愛する準備が出来たら、おいで…


歓迎するよ。



追伸


最近愛奴たちから毎日のBlog更新が負担になっていないかと心配の声が多数寄せられているが、幼少期から本を読むくらいしか愉しみがなかった私だ。

この程度の内容なら、幾らでも語れるさ。


だから、貴方は私の知らない世界を語って。


私にも夢を魅せてくれ…



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