Episode3
https://momoka1130.livedoor.blog/archives/9405171.html
調教本番…
言うまでもないが、
彼がお手洗いに立つときには毎回付き添う。
先ずは5回に1回(1日におよそ1回)座ってできたら自分の努力を認めるよう諭した。
私も必ず賞賛する。大袈裟なくらいで良い。
そうすると5回に2回くらいまでは簡単にできるようになっていく。
そうしたらもっと認めるよう諭す。
私の賞賛もより派手になっていく。
「流石だよ」
「素晴らしい」
「遂に雄犬奴隷を超えたね」
「こんなに飲み込みが早い奴隷は見たことがない」※当時はKnight昇格前だった
「なんて優秀な奴隷なんだ」
「いいこ、いいこ」
「えらいね」
「よくできたね」
ムチなんて不要。
兎に角アメ!アメ!アメ!
彼も調子に乗ってくる。
『流石、俺…』
『雄犬奴隷を超えた…』
『俺、凄い』
どんどん言語化させ、自分自身に認めさせる。
3日目…
彼から主体的なアイデアが出てきた。
「便座を開けた時の蓋裏に
〝座ってしよう〟の張り紙しようと思います」
単純だけれども、プライドが高い彼がこういった提案を自分からしてきたこと、そしてそれを実行しようとしていることが、素晴らしい!
チャンス到来!!!
「思いつかなかったよ」
「なんて素晴らしいアイディアなんだ」
「早速やってみよう」
「流石!凄い!偉い!」
「完全に霊長類へと進化を遂げた」
「二足歩行して良し!」
こうして、更に認めてやるべきだ。
『流石、俺…』
『よっ!霊長類!』
『俺、イケてる…』
「〝かっこいいよ〜〜〜!!!〟」
この一手は〝意識変化を継続させるシステム〟
として極めて秀逸。
そうすると3回できるようになり、1カ月も経たずにほぼ4~5回座ってできるようになった。
「上出来だ。
私としたことを常に意識して継続しなさい。
いずれ無意識に座ってする新たな神経回路と筋肉の連動パターンのデフォルトを獲得できるだろう。
仕事を1カ月休んだ甲斐があったね。
では、失礼するよ。」
こうやって、
〝自分の目的に好ましい行動を取れる確率を少しずつ上げていく〟んだよ。
意識変化を行動変化にうまく繋げるには、
〝タイムラグ〟に備えて取り組むということだ。
実際のビジネスに於いては、周囲がこのような温かい目で見守ってくれることは極めて稀だろう。
加えて、タイムラグと戦う時は自分だけの場合が多い。
周囲からは遠慮なくガッカリ落胆されるから覚悟しておけばいい。
それでも、意識変化と努力を継続することを辞めてはならないよ。
その行動変化が貴方にとって重要ならば、貴方自身は絶対に諦めてはならない。
何度も同じ失敗をしても、
諦めずに上書きし続けなさい。
それが〝ちゃんと変わるためのコツ〟
新たな行動パターンを獲得せよ。
