一人でいる時間の寂しさ…
それは、孤独とは種類が違うんだね。
知らなかった。
誰かが隣にいてくれる時間があることを知っている贅沢な寂しさなんだ。
女王になるまで感じていた孤独には、傍に誰かがいる気配も、温もりも、息遣いの面影もなかった…
そこに在るのは、自分と向き合い続ける私。
孤独と一人は、対義語として扱う必要がある程に意味が違うよ。
それを知らない幸福な人間は、無意識に孤独な人間に安易な共感をして、知らない間に傷つけてしまうのだとも想う。
こうして振り返ってみると…
かつての私が流した涙と怒りの理由がほんの僅かに分かったような気がしてくる。
あの日の私が、真の孤独を抱えた貴方に少しでも寄り添うことができますように…



