百々果のお庭

2025年09月

「私の答えは〝NO〟よ。」


「〝全肯定の女王〟って言ったじゃないですか。」


私は、貴方の言葉も行為も、一旦は全て受け容れます。


だけど、その上で違いがあれば「〝NO〟」と言うわ。

もちろん、頭ごなしに否定するわけではないよ。


素直に受け止めて、よく考えてから、意見があれば伝えるだけのことです。


私は貴方の女王として、貴方に意見を述べる相手でもありたい。


私の意見を押し付けるのではなく、違った意見があることを伝えていきたいと想っています。


追伸


「+◯◯◯万でSEXさせてください。」


「〝NO〟よ。」


「自分がこうしたい」で押し切るのは、

駄々をこねて騒いでいる子どもと同じだよ。


知性を使って「〝なぜ〟それが良いと思うのか」を私に説明し、私にきちんと納得させなさい。


言葉で説明できないのなら、

貴方自身もよく分かっていない証拠。


それに…私はもう約束したんだ。

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私たちは、誰しも愛されたがる。


でも、一度くらいは…いいえ、何度でも…

自分が愛されるに値する行動をしているかどうか、振り返ってみるということが必要だという気がした。


もちろん私も貴方も他人に愛されるために生きているわけではないよね。


でもね…

せっかくなら、小さな行動に気を遣って、相手の気分を極力害することなく、受け容れられて愛されるなら、それはとても素敵なことなのではないかと想ったよ。


追伸


申し訳ないと想ったら「ごめんなさい」と言い、

もう一度と想ったら「許してください」と言い、

感謝を感じたら「ありがとう」と言い、

愛されたいと想ったら「愛しています」と言う。


言葉にしなければ、伝わらない。


逢いたい時には「今から逢いに行くよ」


迎えに来てくれて、ありがとう。

感謝しています。


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学校では知識については喧しく言うけれども、いっぱいになった頭の整理については全く教えるところがないね。


忘却というのが、学習に劣らず、或いはそれ以上に難しいことを知らずに学びを止めてしまっては、勿体ないよ。


さて…


先ず、ひょっとしたら後で役に立つのではないのかな?などと考えだしたら、整理など出来ない。


それでも、知識のある者はすてなくてはならないのだからね…


それを自然に破棄していく:忘却

意識的に捨てる:整理


私の頭の中を覗いていって欲しい。


今、仮にAの問題について、私の頭の中にとったカードが1000枚あるとしようか。


こんなに多くては、身動きがとれない。

思考する隙間がないってことよ。


さて、では、いくつかの項目に分類してみようか。


…途中で分類できないものがでてくるね?

面倒だからという理由で、片端から捨てないで。

じっくり、焦らず、分類していくのよ。


この分類されたものを時間をかけて、検討する。

急ぐと、潜んでいる価値を見落とし易くなるから、注意して。


だから、忙しい人間は、とんでもないものを捨ててしまい易い。


…貴方のことよ。


整理とは、貴方のもつ関心・興味・価値観によって篩にかける作業に他ならない。


これらは大体において同心円を描くはず。


その価値のものさしがはっきりしないで整理をしては、大切なものを捨て、どうでもいいものを残す愚を繰り返してしまうよ。


あと、君の場合は、価値のものさしが、まるでゴムでできているように、時によって伸び縮みしてしまってる。これもまた没価値的整理と選ぶところがない。


うまくすてるには、その人間の個性による再吟味が必要不可欠。これは没個性的に知識を吸収することに比べて遥かに厄介な作業よ。


貴方は、ものは知っている。


でも、だだ、それだけ…


自分の責任において、本当に面白いものと、一時の興味との区分けをする労を惜しむな。


絶えず、知識を再点検し続けること…


少しずつ慎重に、臨時的なものをすてる。


そうすれば、やがて不易の知識のみが残るはずよ。


その時の知識は、それ自体が貴方のになり得る。


それでは、検討を祈るよ。


End.

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女王になって12年間…

爪を伸ばした事は、一度もない。


(以前は極端に短かったけれども、現在は全身快楽責めの際に爪先を使うため、深爪にならないように適切な長さに整えてる。)


「ネイルはされないんですか?」


君は私の地味な指先を見て、そう言った。


ネイルはしてもいいけれども、凹凸のある装飾や鋭利な指先はやはりいただけない。


『人差し指、中指、薬指、使う指だけ短くすればいい』

アナル拡張する際は、一体どうするつもり?

私は道具を使った拡張は一切してない。

道具に頼らない拡張には、5本全て必要よ。

自分の感覚しか信用できない。

必ず手指のみで拡張した後、道具を使って遊ぶのがセオリーでしょう。


『利き手である右手は分かるけど、左手は?』

フィストプレイは、左手でしか行わない。

正確には、左手でしか行うことができないはずだ。利き手は関係ない。直腸内の構造を理解していれば、S字結腸を右手で抜けようという愚かな判断にはならない。

1年間SMクラブに在籍して、業界の様子をみさせてもらったけれども、右手でしかフィストをしない女王も多かった。残念でならないよ。


『熟練者になれば、長い爪先でも安全にプレイできます。百々果さんだって、そうなんじゃないですか?』

大前提として、私のような未熟な女王にそのような器用な芸当はできそうもない。

しかし、そもそも男性の脳は、視覚優位に設計されている。

尖った指先を視ただけで、直腸内に張り巡らされた副交感神経に影響を及ぼしかねない。

すると、直腸内は硬くなりプレイに支障をきたす可能性が高い。


簡単なことじゃないかな?

その指先を自らの膣内に入れ、ピストン運動させることに躊躇いがないかどうか…


女王ならば、自分の身体よりも、受けてくれる人間の心身を、ずっとずっと、大切にしなければならないはずよ。


親愛なるM紳士諸君。


大切なことなので、繰り返し繰り返し…


その女王、

指先だけで、見極めなさい。


追伸


「どうしてアナルの技術で売らないんだ」


その方が手っ取り早いことは、重々承知してる。


【SM・M性感=アナル】というイメージが見事に出来上がってしまい、アナルプレイをしたくない人間を業界から遠ざけてしまった。


優しい貴方は、この女王はアナルプレイが好きなのだと感じれば、出来ない自分はダメなんだと…そんな風に想ってしまうでしょう。


やりたい子は、黙っていてもリクエストしてくる。


だから、積極的に綴らなかったんだ。


更に本心を言えば、技術で売れるほど自分の技術に自信もなかった。


弱さだね…


だけど、国を𝑵𝒐 𝒎𝒂𝒏𝒔 𝒍𝒂𝒏𝒅に押し進めるため、綴ることにしたよ。


勇気をありがとう。

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『収穫逓減の法則』


一定の土地で農作物を作る時、それに投じられる資本と労力の増加につれて生産高は上がっていくが、ある限界に達すると、今度は生産が伸びなくなっていく現象を支配する法則のことだね。


似たことが知識の習得についても見られる。


はじめは勉強すればするほど知識の量も増大して能率も上がるけれども、かなり精通してくると、壁に突き当たる。


新しく学ぶことがそれほど無くなってきてしまう。


何よりも新鮮な好奇心が失われていく。


20〜30年と一つのことに打ち込んでいる人間が、そのわりには目ざましい成果を上げられないことがあるね?

これは収穫逓減を示している証拠よ。


知識ははじめのうちこそ、多々益々弁ず、であるけれども、飽和状態に達したら、逆の原理『精選の原理』を発動させなくてはならない。


つまり、そぎ落とし整理が必要になる。


はじめはプラスに作用していた原理が、

ある点から逆効果になってしまうから…


たとえて見ようか。


マラソンレース。


前半は、スタート地点から遠くへ行けば行く程良いけれども、後半は、逆に、スタート地点へ向かって走るね。


スタート地点にゴールが在るからよ。


折り返し点が必ず在る。


そこを回ったら、反対の方向を走る。


貴方、折り返し地点を通過していない?

その儘、真っ直ぐ走り続けるだけでは、

いつまで経っても、ゴールは見えない。


知的マラソンレースにおいても、同じだ。


さて、そろそろ折り返してみようか…

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