昨晩ベッドに入った後、AMANDAにて出逢ったM紳士諸君との逢瀬に想い巡らせていた。


一人、大変印象深い人間が居たな。

初回で私を貸し切り「今日はお話だけしに来ました」と言い切った貴方。


貴方の話にじっくり耳を傾けていると…

その心を直ぐに理解する事が出来た。


あぁ、辛くても声に出せなかったんだね…


それでいいのよ。

ちゃんと繊細な所が、素敵よ。


でもね…

“大丈夫なふり”私の前ではしなくていいよ。


周囲の人間をがっかりさせないように…

弱い姿を見せないように…

悲しみを受け容れたくなくて…

ひとりぼっちになりそうで…


これ以上、その痛みを無視しないで…


「ずっと彷徨っていた…」

私の足許で涙を流した貴方は、大きな不安に支配され、虚しさと孤独に出逢ってしまっていた。


そうやって貴方が大丈夫なふりをするのは、

“自分が倒れても誰も助けてくれない”

…そう思っているからじゃないか?



だったら、何も心配するな。

私が、迷わず抱き起こしてやる。



我が国が貴方の支えとなる場所で在り続けられる様、私は決して倒れない。


……



…ううん、やっぱりそれは嘘かも。

格好良い感じで締めたいって一瞬考えちゃったんだけど…まぁ私も人間だもん。

しっかりと予防線を張っておく事にするよ。


もしもの時は国民全員で私を起こせ。


頼んだよ。


追伸


SMは手段に過ぎない。


精神的なSM…

その本質を見抜く力が貴方にはあるか。



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