貴方は〝自分の欲しいものを私に要求すること〟を恐れてはいないだろうか。


よくある理由をあげよう。


①〝百々果様は僕が何を求めているか既に知っている筈〟だから、僕はそれを求める可きではない。

→私はエスパー能力者ではない。

不合理な考え方であり、失望以外何も得られないぞ。


②〝弱み〟を見せることになるような気がする。

→私の足許では、弱く柔らかい心を見せて欲しい。

そのくだらないプライドのせいで、助けを必要としている事を認める事が出来ていない(又は気づいていない)んじゃないか。


③断られるのが怖い。

→全ては私の気分と貴方次第…

まぁ、とりあえず言ってみたらどうだ?

少なくとも、貴方に無力感を与える様な野暮な断り方はしないよ。


以上の理由は、どれも正当性がない。


…そうでしょう?


〝奴隷の分際で〟


…いや、それは違う。


貴方の要求が理にかなっているのなら、

堂々と、はっきり伝えたまえ。


私は命令されるのは、大嫌いだ。


然し愛らしい〝御強請り〟には、

案外、弱いんだよ……


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