最近、従者と奴隷の違いについて頻繁に訊ねられる様になった。
聞くところによると、他国では明確に区別されていないらしい。
驚いた…
この機会に、改めて考えてみたよ。
先ず、我が国には3つの階級が存在する。
①フリー奴隷《街に棲む者たち》
私以外とも遊ぶ奴隷。
私が街に下りたタイミングで、
気が向いたら遊んでやってもいいって感じ。
②専属奴隷《城の庭園に棲む者たち》
私とだけ遊ぶ奴隷。
庭園に出て「百々果と遊びたい奴、この指止まれ〜!」一番乗りの奴と秘密の花園で遊ぶ。
特に気に入っている者は愛奴と呼び、愛でる。
③従者《城の中に棲む者たち》
女王である私(国)を支えるハートのJack.
少数精鋭…私だけの騎士団。
国と結婚した私の未来の花婿候補。
(古参の爺や2名は除く)
最近、従者志願者が散見される。
従者の条件〝どんな人が従者になれるのか〟
具体的に答えて欲しいと迫られる。
(そんな質問をしている時点でお前はナシ)
今宵は気分が良いので、綴ってやろう。
【従者(騎士)の条件】
先ず〝騎士〟というのは、階級としてではなく〝称号としての騎士〟を指す。
称号としての騎士は〝名誉職〟
女王の選ぶ騎士団に名前を連ねる権利(勲章)を有した者たちだ。
ここで重要なのは、女王(国家)に対する功績により与えられる権利である為、大功があれば奴隷でもなれる。逆に有力貴族でも、功績がなければなれないという点である。
(街の外れ…ストリートから拾ってきたフリー奴隷が従者に成り上がった特例が1件)
さて、具体的な条件についてだが…
是迄、自身の直感に従って選別してきたので、
言語化する事が非常に難しい……
然し大前提として、私の花婿候補なんだ。
私好みの男性でなければ話にならない。
🔽理想のタイプはこんな感じ🔽
https://momoka1130.livedoor.blog/archives/6459443.html
私は〝信頼〟という言葉は、慎重に扱う。
こう見えて、大変疑り深い性格だ。
これは私の複雑な生い立ちに起因する思考の癖…そう簡単には変わらないだろう。
「ずっと百々果様だけに誠心誠意お仕えします」
吐き気がするよ。
そんな何の根拠も無い危うい約束を簡単に交わしてしまう人間なんて、信じられない。
……
「百々果様、次は何日の何時にまた伺います。」
「百々果さん、次は何時遊びますか?」
「百々果、来週またデートしよう。」
思い返してみれば、そうだよね…
貴方は必ず約束を守ってくれた。
約束を積み重ねて、信頼を築いてくれた。
私の心を、死守してくれた。
〝絶対的な約束は、言葉では交わせない〟
〝行動でしか守れないし、果たせない〟
私を守ってくれて、ありがとう。
追伸
未だ未だ青いが、
AMANDAにて見つけた従者候補が数名…
君たちに伝えておこう。
「〝国中が嫉妬する程の愛を誓え〟」
…私がそう言い放ち、
君の答えが「〝YES〟」ならば、
…城の中へ。
私の足許へ跪き…
愛のハンドキスを捧げておくれ。