幼い私に貴女はやさしく諭してくれた。


「百々果様…

全ての大切なものは、

世界からの預かりものなのですよ。」


「〝自分のものなど、何ひとつないのです〟」


幼い頃から金に振り回され続けていた私は、

何とも滑稽な問い掛けをしてしまった…


『え、例えば…じゃあ…百々果のお金は?

百々果のものでしょ?誰にもあげないよ。」


貴女は、微笑んで…


「例えば…そうですね……

百々果様がお金をもっているのなら、

〝お金を使うという役割〟を、

世界から与えられているだけなのですよ。」


驚いたよ。

鮮明に憶い返すことができる…


「だからこそ、

ご自分のためだけではなく、

世界のためにお金を使わなければなりません。」


「百々果様のお心やお身体も…

何よりもお時間…人生…全てそうなのですよ。」


貴女のおかけで、謙虚になれた。


やさしくなれた気がするんだ。


私の生きる役割を見つけるヒントをくれた。


ありがとう…


感謝しています。

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