「全てを〝強度〟という

モノサシで捉えてみなさい。」


悩んでいたら、彼は…心の中の彼…

ドゥルーズは…そう、言ってくれた。


〝強度〟とは、硬さや耐久性など、

一般的には物事の強さの度合いを指す。


フランスの哲学者ジル・ドゥルーズは、

それを哲学用語として用いた。

確か〝内包性〟などとも訳されている。

というのも、哲学的には量的差異でもなければ質的差異でもない、もっと根源的な差異を意味しており、且つその差異を生み出す力自体を意味するからだ。


例えば個体が固有のものとなるには、

そうした〝強度〟が必要だよね?


彼はここで卵の胚を例に挙げた。

卵の中で胚が形成される過程で、

この〝強度〟が作用しているという…

正に〝生み出す力〟だ。


人間に当てはめて考えてみようか。


そうだね…


〝一人ひとりの個性を生み出す根源となる力〟のようなものではないだろうか。


したがって、人間を測るモノサシとして、よく個性という言葉を遣うが、実は個性とはそうした力によって生み出された現象に過ぎず、現象である限りそれは表面的なものに過ぎない…


今日は心の中を整理しながら綴っているので、

難解な文章になってしまっているかな?


でも、これでいい…

開かれてきた感覚があるよ。

先に、進もうか。


この理論でいくと…本当の自分(貴方)を知るには、むしろ自分の中の〝強度〟に着目する可きだという結論に達する。


それこそが〝自分と他者を異なる存在として肯定するための力〟といっていいだろう。


結局、彼が主張する〝強度〟とは、

〝物事の差異を肯定的に評価する概念〟

そういうことになるのかな…


……


最近、セッションをしていて…

何か違和感を感じていたんだ。


私のルールでは、違和感は無視できない。

だから、心の中に棲む偉人たちに問い掛けた。


ドゥルーズ…

貴方に出逢ったのは幼少期よ。

久方ぶりだね…よく声を掛けてくれた。


さて、私は貴方の想いを測る時、

先ず〝熱意〟があるかどうかに着目する。


この〝熱意〟というのは、

貴方の〝やる気〟とか〝動機〟を指す。

具体的には、言葉、顔つき、声…

そして、瞳の奥……

そういった表面的な部分で判断するしかない。


ただ、ここでもう一歩踏み込む必要があるね。


〝強度〟で測るとすると、熱意の根源にある、いわばその熱量を生み出すことになった〝根本的な部分への着目〟が必要なんだ。


70分…100分…嗚呼、時間がない……

一番大切な部分が、抜け落ちてた。

だから、納得出来なかったんだ。

その積み重ねが違和感となって現れた。


やる気を生み出すことになったであろう

〝背景や原体験への着目〟

〝何故そんなにこだわるのかという部分への徹底的な着目〟


そこまで着目して初めて、

貴方の〝本当の心〟が視える……


そういうことだね。


ありがとう。

感謝しています。


追伸


悩んだ時は、高いところに登る。

これも、マイルール。

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