「よし、こうしよう。」
私は、基本的に何でも即決。
出来る限り、迅速に判断を下す。
いつも『はやっ!』って、
周囲の人間から突っ込まれている。
……
何かを〝決める〟ことは、
たとえ楽しい事柄であっても、
脳にとっては〝仕事〟≒〝負荷〟
その証拠に〝決めた〟後って、
ホッとするものじゃないかな?
だから私はさっさと決断を下して、
自身の脳の心配事を減らしてあげている。
いつも私は心について語るので、
本日は脳について、語ってみようか。
意思決定については、
「大脳基底核」にある「線条体」という部分が、
大きな役割を果たしているそうだ。
〝決める〟前の脳は、
多かれ少なかれ、不安や心配を抱えてる。
だから、線条体の活動が活発化されて、
ネガティブな衝動に駆られたり、
ネガティブな習慣に陥りがちになるんだよ。
けれども〝決める〟という行為は、
線条体の活動を抑制する為、
大脳辺縁系を鎮静させて、
心を落ち着かせ、リラックスさせてくれる。
だから〝決めて〟脳を喜ばせるんだ。
とはいえ〝決める〟という行為は、
心理的には、とっても面倒。
「完璧な判断をしなければならない」
「間違いがあってはならない」
そんな思い込みがストレスになることは、
誰の目から見ても、明らかだ…
だから…
「ほどほどな判断でよい」
「どんな判断でも、大丈夫」
…そんな風に自己暗示をかけて、
腹側外側の前頭前皮質を活性化させる。
こうすると〝状況をうまく管理できている〟という〝肯定感〟を与えてくれる。
脳のストレスは大幅に軽減することができる。
〝早く決める〟という姿勢は、
自分の脳を心を労ってあげることなんだよ。
追伸
女王としての毎日は〝決める〟の連続だ。
だからKnightとのデートでは、
私は、何も決めたくない。
「百々果、本当に何も決めないな……」
『だから、言ったでしょ』
あそこの店、最高だったよ。
やっぱり、貴方に任せてよかった。

